韓国 束草(そくちょ)市立風物団

演目 パングッ(農楽)
「パン」とは、ひとつの流れ、つまり話の筋に沿って、内容を展開していくことを示します。「パングッ」とは、農楽(農民たちが豊作祈願や祝ったりするために、笛·太鼓·鉦·ドラなどをはやしながら踊る韓国の民俗音楽)の一種で、象毛という紐付きの帽子と楽器をまんべんなくこなせる演奏者のみで構成され、ひとつの「パン」を披露する公演です。これは農楽の最高の技をあまねく表現する作品となります。昔から韓国の農村では、地神祭りが終わると、広場で炬をともし町中がお祭りの雰囲気で盛り上がったものでした。そこでは、音と共に踊りながら形を作り、皆で楽しむという演戯形態が生まれ、この愉快な演奏と踊りは人々の労苦を和らげてきました。
演目の見所
サンスェ(ケンガリ(鉦)を叩きながら全体を指揮する演奏者)の「プポノルム」、チャンゴ(両面太鼓)演奏者の「ソルチャンゴノリ」、ソゴ(小鼓)演奏者の「チェサンソゴ踊り」、プク(小太鼓)演奏者の「プクノリ」、帽子に付いた長い紐を回す「ヨルドゥバル象毛ノリ」そして、皿回しに似たような「ポナ回し」など、各演奏者が披露する最高の個人技に是非ご注目ください!

団体の概要
束草市立風物団は伝統文化芸術の発展と地域の優秀な人材の養成を目的とし、2005年に発足しました。束草市立博物館に所属する風物団は、活発に公演や講習活動を行う一方で、大切な伝統文化芸術を継承し、広めることに重要な役割を担っております。

プロフィール
2005.11. 束草市立風物団 発足
2008.11. 中国延吉市朝鮮族芸術団 発足27周年祝賀公演
2009.11. 台湾ドラムフェスティバル
2010.10. 世界百済展 開幕公演
現在、束草道門農謠・束草北清獅子踊りなどの伝統民族文化芸術の伝承活動
